脳の活性化に役立つ食生活とは? Vol.2
WBCで14年ぶりの優勝。大谷翔平選手の食生活
日ごろストイックな食生活を送るプロアスリートはどの様な食生活なのでしょうか?
先日WBCで14年ぶりの優勝を手にした日本。MVPを取った二刀流メジャーリーガー、大谷翔平選手の食生活を調べてみました。
大谷選手は現在、日本に住む管理栄養士・大前恵さんとサポート契約を結び、食や栄養を管理しています。
食事にも自分のパフォーマンスを上げるため細部の1%にこだわりを持つという徹底ぶりです。
運動量が多いシーズンの中で、体重を維持するために、一般20代男性1日の摂取カロリー2300kcalの約2倍、4500 kcalを摂取するように心がけているそうです。
シーズン中は、球団から提供される食事を摂っていますが、普段は自分で作った食事の写真を栄養士さんに送り、質問しながら工夫しているようです。
「このチョコレートにはカフェインやカカオポリフェノールがどのくらい含まれているのか」「卵と牛乳のタンパク質の優劣を評価してください」など、大谷選手は自ら調べたことや得た知識に対して、栄養士にたくさん質問するとのことです。
大谷選手は、食事に関するこんな名言を残しています。
食事は験担ぎでは食べない。血液検査をして自分に合う食材、合わない食材によって決める。それは験担ぎではない。1%でもいい結果がでるように食べているものを決める
トップアスリートとして、人種の垣根を越えて活躍する大谷さんのプロ魂を感じさせられる名言ですね。
そんなストイックな大谷翔平さんですが、実は甘いものが大好きで、クレープやチョコレート、アイスクリームなどに目がないそうです。
しかし、栄養管理の面で糖質を制限する必要があるので、こうした甘いものを食べたい欲と闘う毎日を過ごされているとか。
さて、こうした食生活の管理はプロアスリートならではと考えてしまいがちですが、食生活の改善という問題は、
自分のパフォーマンスを1パーセントでも上げて「目標を達成し、最良の結果を得る」という意味では、全ての人に当てはまる問題であることは明らかです。
そう考えると、健康に良いバランスのとれた食事の重要性を感じずにはいれません。
さて、本題に戻りまして、脳の活性化に役立つ食生活=
健康にいいバランスのとれた食事の結論です。
結論!脳や健康にいいバランスのとれた食事とは?
それは、ずばり「野菜」です。
野菜やそれ以外の食べ物を何対何の比率で…と考える必要はありません。
つまり、肉、油、炭水化物は食べる量を意識してひかえめにするのがよく、
野菜をどんどん食べるほどよいということです。
重要論文をすべて調べる「メタ栄養学」によって、食の科学を明らかにしています。
その結果は・・・「毎日食べるもので、本当に健康にいい食品」は「野菜類」です。
(詳しくは「③メタアナリシスが明かす答え」へ)
野菜が健康にいいことは誰でも知っているのでは?
厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量は350g以上であるのに対して、すべての年代でそれを下回っているのです。
これでは野菜の大事さが十分わかっていないのと同じです。
メタ栄養学が明かす答え ~本当に健康になる食はこれだ~
・野菜は多くの疾患の予防に効果的
・肉、脂質、炭水化物は要注意
・食品からとる栄養は効果的だが、サプリは効果的とはいいがたいこれは、見ればみるほど、驚くべき事実です。(下記引用元のメタ・チャート参照)
肉・野菜・油・炭水化物といえば、私たちの食事の大部分です。それらのうち健康によいといえるのは野菜であって、のこりの肉・油・炭水化物はどれも注意を要する食品だというわけです。そしてサプリでとる栄養には効果がないのに対して、食品からとる栄養は健康効果が大きいのです。この栄養を豊富に含んでいるのが野菜なのです。
これはつまり、肉、油、炭水化物は食べる量を意識してひかえめにするのがよく、野菜をどんどん食べるほどよいということです。そして野菜不足はサプリで補うことができません。
このように、メタ栄養学によってわかる「健康的な食事」とは、野菜や果物をたっぷりとり、肉も油も炭水化物もひかえめにとるというものなのです。これが、多くの病気の予防に効果的な食事であり、これが「バランスのとれた食事」と呼ぶべきものなのです。
引用元:特定非営利活動法人 食・健康情報評価協会
基本に立ち戻ると、私たちの身体は毎日「口」にするものでつくられています。
今食べているもので、未来の自分が完成すると思うと、
甘いお菓子やソーダ、ハンバーガーやラーメン、ソースたっぷりの揚げ物の摂り過ぎには
少しは気を使うべきでしょう。
とは云うものの、普段から食材の調達や自炊などに手間をかけて健康に良い食事を摂るのは大変です。
一つ言えることは、先ずは、自ら意識して野菜の多い食事を摂ることがとても重要なのだと思います。
もちろん、運動せずに健康維持はできません。様々な状況の中で、できれば体を動かす事でストレスを発散し、
それぞれに工夫を凝らした自分らしい健康法を実践できたら、きっと目標達成にグンと近づくはずです。
大事なのは自分のスタイルで実践することだと思います。飲み過ぎた日も、食べ過ぎてしまった日もあるでしょう。
でも人生はチャンスの連続。自らのやる気と行動があれば、1分前は過去です(笑)
要注意!集中力や記憶力を弱める5種類
ハーバード大学医学大学院で栄養精神医学を教えるウマ・ナイドー医師が、2021年11月下旬に
「集中力や記憶力を弱める5種類の食べ物・飲み物」というテーマの記事を米国メディアに寄稿しているます。
以下の5つのジャンルに要注意
1.砂糖が添加された食べ物:糖の添加が多い炭酸飲料などの飲み物やスイーツなどは要注意!
2.揚げ物: 揚げ物を週3日食べている人は週1日に減らすという具合に、揚げ物は控え目に!
3.GI値の高い食べ物:(血糖値の上昇度)GI値が高い食べ物の代表例は炭水化物。野菜を先に食べましょう!
4.アルコール:お酒の飲み方はスマートに!飲みすぎは脳にとっても良くありません。
5.硝酸塩を含んだ食べ物:ハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工肉に使われる硝酸塩が腸内細菌を変化させ、うつに関係しているとのこと。
引用を交えながらまとめましたが、情報はあくまでひとつの要素です。これが正解ということではありません。
要注意の食べ物だからと言って急に好物を禁止したり、お菓子をやめるとストレスで反動が起こります。少しづつ希望通りにシフトしていくのが理想的です。私もベーコンやソーセージが大好きなので、ついついチャーハンや炒め物に使ってしまいます。
健康で美味しく食べれることは本当に幸せです。また、食べ物への感謝やいつも美味しく作ってくれる人への感謝も決して忘れてはいけませんね。