鍛えることで、面白いくらい記憶力がつく「場所法」とは?
脳の潜在能力を開化させ、記憶力を10倍に高める方法があったとしたら、きっと誰しもその話に飛び付くことでしょう。しかしそんなことが起こり得るのでしょうか?その鍵を握るのが「場所法」です。
紀元前古代ギリシャからあると言う、世界的にも有名な記憶術。現代では、記憶力を競う世界記憶力選手権において、実に99%の選手が使用するほど、効果的で強力な記憶術だそうです。
脳の記憶を司る海馬には、場所細胞「プレイスニューロン」というものが無数に存在しており、「他の記憶情報と混合されない場所専用の記憶」として細胞単位で残るので、私たちは1万をも超える場所を記憶することができると言うのです。記憶術に関する記事はネット上で溢れていますので、実践の仕方については割愛いたしますが、
頭の中にある「場所」をイメージしそこにおぼえたいものを順番に置いていくというのがこの記憶法です。さらに場所と記憶したい対象物を結びつける奇想天外なストーリーを描くと、より記憶に残るそうです。家の中や公園、通勤途中に見える物、それらに覚えたい物を結びつけるというのですが、これにはやはり日々の努力が必要でしょう。
この記憶術は沢山のスポーツアスリートが実践しているものですので、訓練する価値は大いにあると言えるでしょう。
また、大切なことは記憶力は心理状態が重要であるということ。脳というのは心と直結していて、体のほかのどの部位よりも敏感です。そのため、心が穏やかな状態かどうかでも覚えられる量が大きく変わるのです。気分を落ち着かせて楽しみながら覚えるようになれば、一気に記憶量が増えていくはずです。
現代人は知りたいことはすぐにネットで検索できるので効率的ではありますが、他者とのコミュニケーションを介する事も記憶を辿ることもなく、脳にとっては健康的ではないのかもしれません。
18年世界記憶協議会(WMSC)日本ランク1位の大野 元郎さんは、何でも検索できて便利になった時代だからこそ、私たちは「知的訓練を習慣化する必要がある」と警鐘を鳴らしています。時にはスマートフォンを置いて、行動してみるのも良いですね。
努力の大切さを教えてくれる格言
①トーマス・エジソン/Thomas Edison
「天才とは1%のひらめきと99%の汗[努力のたまもの]である。」
“Genius is one % inspiration and ninety-nine % perspiration.”
②アルベルト・アインシュタイン/Albert Einstein
「自分が本当にやりたいことは絶対に諦めるな。大きな夢を持っている人は、ただ事実を並び立てるだけの人より強いのだから。」
“Never give up on what you really want to do. The person with big dreams is more powerful than one with all the facts.”
③ウィンストン・チャーチル/Winston Churchill
「強さや知性ではなく、絶え間ぬ努力こそが、我々のポテンシャルを引き出す秘訣である。」
“Continuous effort, not strength or intelligence, is the key to unlocking our potential.”
④無名/Anonymous
「成功へ向かうエレベーターなどない。階段で一歩一歩登らなければならない。」
“There is no elevator to success. You have to take stairs.”
⑤エスティ・ローダー/Estee Lauder
「私は、成功を夢見たことは一度もない。それに向かって進んで来たのだ。」
“I never dreamed about success I worked for it.”
努力もただ突っ走るのではなく、できるだけ効率的にしたいと誰しも考えるものですが、脳にとって良い状態は気持ちが穏やかであることは前途の通りです。
目標を掲げ、何に時間を費やすのか、何を目指すのかは人それぞれですので、効率重視するのも大切ですが、まずは自分の脳みそを絞って考える習慣を持つことで、その人に会った解決法(効率の良い方法)が見つかるのではないでしょうか?