継続

「千里の道も一歩から」遠い旅路も全ては一歩から始まる。そこから、「遠大な事業(将来の目標)も手近なところから始めよ」ということの例えです。

自ら目標を持って、新たな一歩を踏み出す素晴らしさは、私たちにとって尊いものです。
目標の先には、平坦な道のりだけではなく、数々の誘惑や大きな壁が出現するものです。

「継続は力なり」あまりにも有名な言葉ですね。
誰もが頭の中では、いとも簡単にできる目標設定ですが、実際に「継続」することは私たちにとって容易なことではありません。
それが、高い目標であればあるほど・・・。


継続が難しいとされるもの

・ダイエット
・運動/散歩/ジムやヨガに通う
・資格試験/試験勉強
・早寝早起き
・日記/事後記録 などなど
・その他、習慣化されていない事柄

継続」を阻むものとは?

夢や目標の為の継続に欠かせないのがモチベーションですが、目標が達成しにくい状態が続くと低下してしまいます。人は楽な行動を進んでしてしまうものです。特に一時的な感情で始めた物事の多くは、思いとは裏腹にすぐに熱が冷めてしまうものです。これらは、過度な期待や目標設定をしたことが要因かもしれません。

一流のスポーツ選手でもスランプがあるもの(コーチの存在は絶大)

一流のスポーツ選手達もある時、それまでの功績が疑われるほどにスランプが訪れることがもあります。一瞬で勝敗が決まる相撲などのスポーツは涙ぐましい努力とは裏腹に結果に注目が集まるとてもシビアな世界です。しかし、この様なアスリートが1度や2度のスランプでスポーツ界を去ることがあるでしょうか?答えはNoです。掲げた目標に向かって、あきらめずに挑戦する継続の大切さを知っているからです。自分を信じ、怪我を克服し今の自分を超えていくための練習を続けるのです。その中で個人競技でも多くのスポーツ選手にはコーチが存在します。選手に寄り添い、技術や特にメンタル面を支え、選手の力を最大限に発揮させてくれる重要な役割です。時には同じ目標を持つチームメートやライバルの存在が私たちにとっても高いモチベーションにつながっていることもあります。

もっと気楽に継続を楽しみましょう。

・完璧主義→完成主義(完璧よりも少しでも継続が出来るようにすること)
1度目は完成させることに力を注ぎ50%程度で完成させる。2度目に70%、3回目は85%というように精度を高めることができる。
・無理な目標設定は避ける(厳しいノルマではなく、目標達成に近づく努力が出来たかが重要)
トレーに乗る材料を無理なく運べれば仕事は完了。問題は継続。続けることです。
・友達やプロのサポートも有効
自分だけで全て解決しようとすると、ストレスが溜まってしまいがちです。時には友達、コーチ(先生)などのサポートを活用するといいでしょう。また、ライバルの存在も自分の気持ちを高めてくれる利点があります。さまざまなアプローチでモチベーションの維持が大切です。

ダイエット始めたのに思わぬ試練に遭遇…

ダイエットしようと決めていたのに、会社の飲み会が断れず、なんてこともあるでしょう。そんな時は臨機応変に野菜をいつもより多くとるとか、揚げ物をへらして、アルコールはビールではなくハイボールにするなどの努力をすれば、これは継続の為に起こした行動として100点をあげましょう。Ⅰ時間読もうとしていた本があった。でもその日は眠たくて15分しか読めなかった。これも継続の為の努力が見られます。何もせずに寝てしまったは努力にもなりません。このように、現実には継続を阻む様々なことが起きるものですが、それらをどう回避するのかが本当の意味での継続といえます。

筋トレの継続効果が、自分自身への自信につながる?

科学的なデータに基づき、筋トレをする人はテストステロンの分泌(男性ホルモン=筋肉をつくるホルモン)やドーパミン(別名幸福ホルモン)の分泌が促され、自己肯定感が高まり自信に繋がります。運動後に汗をかいてスッキリするのはこのホルモンで、このホルモンが多く分泌されることで、モチベーションの向上、ポジティブ思考になると言われています。運動や筋トレにより自分の身体に変化が直接見れることで自信はつくものです。汗をかくのが好きな人はこれも一つの良い方法と言えます。

継続、挫折、そして継続。

最後に、人生において困難や挫折が訪れるのはとても自然なことです。傷つき行動できなくなることもあるでしょう。でも、心に火が灯っているならまた歩き出せばいいのです。

仏教の教え(一休さん)にも、同じようなお話しがあります。一休さんは「この先どうしようもなくなって大変困ったときにこの手紙を開けなさい」という遺言を残し、亡くなられました。それから数年後、お寺が大変大きな危機を迎えます。一人の僧侶が一休さんの遺した手紙のことを思い出し、封を開けてみたところ、3つの言葉が書かれていました。

大丈夫。心配するな。何とかなる。」

一休からの手紙が困難を乗り越えるための秘策だと信じた僧侶たちは、おそらく拍子抜けしたことでしょう。

それでも、この言葉を読んだ僧侶たちは危機的状況を無事に乗り切ることができたそうです。この話が果たして歴史的に事実かどうかは定かではありませんが、いまでは一休さんのエピソードの1つとして広く知られています。

人生とは先が見えず、わからないことの連続、

だから面白い。一休さんが笑みを浮かべてそう嗜めているようですね。


ことわざ英語

A journey of a thousand miles begins with a single step.
〔訳〕千里の道も一歩から。

Slow and steady wins the race.
〔訳〕ゆっくり着実な者が競争に勝つ。

procrastinate =先延ばしにする

Don`t procrastinate when you have a problem.
〔訳〕問題を先延ばしにするな。

Do not allow yourself to procrastinate
〔訳〕先延ばしをしようとする自分を許すな。

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